私が十勝千年の森で働き始めて、あっという間に4か月が過ぎました。

ガーデナーとして庭を毎日見ていると、植物だけではなく、色々な種類の生き物に出会います。

特に十勝千年の森のような豊かな植生の中で、非常に多くの昆虫を見かけるようになりました。

メドウガーデンをざっと見渡しても、どれだけの種類のチョウが飛び交っているのだろう！
キッチンガーデンやローズガーデンで見かけるイモムシやケムシも、こんなにも色や形の違う種類がいるのか！！　
と、驚きの毎日です。

十勝千年の森では昆虫をはじめ、生き物の採集をお断りしていますが、どんな昆虫がこの庭の中で生態系を育んでいるのかを皆さんにもぜひ近くで見て知ってほしい！
ということで始まったのが、「十勝千年の森の昆虫展」です。

この昆虫展では、十勝千年の森に生息している昆虫を生きた状態で展示しています。

特に森や草原の様子を表現した大型水槽で、見応えのあるクワガタやカブトムシが棲んでいたり、
また、普段あまり注目する機会もない、森の掃除屋さんの昆虫なども展示しています。

上の写真はミヤマクワガタ。

こちらは森の地面を這っている肉食性の昆虫、コニワハンミョウ。

生きた昆虫の展示だけでなく、昆虫の標本の展示も行っています。

標本は、十勝の昆虫愛好家の皆さんからお借りした、十勝周辺で見られる昆虫を中心に、珍しい昆虫も含めて展示しています。

標本の作製者の方々の、人生をかけて、時にはとても危険な場所まで探しに行って作り上げた美しい昆虫標本をぜひご覧ください。

この昆虫展は、十勝千年の森らしさが出るように作り上げてきました。

今年初めての開催となりましたが、
今後は、さらに十勝千年の森の庭の植物と昆虫の関係を掘り下げて皆さんにお伝えできるよう発展していければと思います。

「十勝千年の森の昆虫展」は8/31（月）までの開催となります。
8/16（日）には千葉大学の野村昌史先生による昆虫の講座とフィールドワークもありますので、ぜひご参加ください！！
※講座は事前予約制。　ご希望の方は　0156-63-3000　まで。